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(写真:ノキア・ブランドがスマートフォンに戻ってくるかもしれない。ただし、Windows Phoneとしてではなく)

われわれがノキア製スマートフォンとの別れを大いに惜しんだのはここ数か月のことだ。だが、泣いたのは損だったかもしれない。先週月曜、Re/codeで報じられたところによると、ノキアは近々スマートフォン事業に再参入する可能性があるという。

読者は困惑することだろう。ノキアのスマートフォン部門は2014年にマイクロソフトに吸収され、それに伴ってノキア・ブランドは携帯電話から消え去った。だが、フィンランドにはまだノキアの遺産が残っており、そこから再びAndroid端末が開発される可能性はある。

新しいノキア、古いノキア

Re/codeでは詳しい情報が報じられているとは言いがたい。ノキアの特許を取り扱うのはノキア・テクノロジーズだが、同部門は開発中の新たなスマートフォン(それから、どうやらバーチャル・リアリティに関するプロジェクト)を発表する予定だ。

この報道の前にも、ノキアがモバイルに復帰する予定だという証拠は既に十分に揃っていた。2014年11月、同社はAndroid タブレット端末のN1を計画し、フォックスコンでの生産を行い、同端末を流通させた。同時期に、ノキアのAndroid 端末向けのZ LauncherがGoogle Play Storeに登場した。

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N1(画像:ノキア)

しかし、ノキア・テクノロジーがたくさんのいいアイディアを思いついたとしても、マイクロソフトとの複雑な交渉があるので、2016年下半期まではあまり手を広げることができない。2014年にマイクロソフトがノキアの携帯端末事業を買収した際の条件に、ノキアの名前でスマートフォンを販売できるのは2015年12月以降とする項目があるためだ。同社がノキア・ブランドをスマートフォンに使用する許可を与えられるのは、2016年の第3四半期以降である(N1に関しては、タブレット端末ではノキア・ブランドを使用できるという抜け穴を利用しているようだ)。

生産をどこで行うかという問題もある。ノキアの生産工場はマイクロソフトに渡ってしまっている。アルカテル・ルーセントを買収するのに巨額の費用がかかったため、生産設備を所有している企業の買収に動くとは考えにくい。

だが、マイクロソフトに買収された工場を取り戻す必要はない。アップルは自社工場を持っていないが、生産の契約を結んでいる工場はアジアにいくらでもある。そのような工場はノキアの端末も進んで製造してくれるだろう。

(ちょっとしたアイディアがある。もしもマイクロソフトのWindows Phone事業が軌道に乗らなければ、同社はノキアから買収した工場で他社の端末を製造しようと考えるかもしれない。つまり、ノキアが顧客になるというわけだ)

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ノキアのZ LauncherがAndroidのUIに新風をもたらす

だが、一つだけ明らかなことがある。ノキアがAndroidに焦点を当てていたことを考慮すると、同社がモバイル・ビジネスに再参入した場合、Androidに特化するとしても不思議ではないということだ。マイクロソフトの好みかどうはともかくとして、ようやくNokia Xはその姿を見せることになるだろう。

画像提供:Nokia

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