先週火曜日の夕方、フェイスブックのチーフ・プロダクト・オフィサーのクリス・コックスは、同社が仮想現実アプリに取り組んでいることを漏らした。

カリフォルニア州デイナポイントで開催されたCode Media 2015の協議会において、コックスがこれを明かしたのは、驚くにはあたらない。同社が昨年ヘッドセットメーカーのOculus VRを買収したという事実があるからだ。しかし、同社がこのピカピカのオモチャを利用する計画を示唆したのはこれが初めてだ。

では、仮想現実バージョンのフェイスブックとは、どのようなものとなるのだろうか?どうやら既存のものを進化させたものとなりそうだ。

Facebook Homeを思い出してみてほしい。これは失敗に終わったが、あなたのAndroid携帯を乗っ取るような試みだった。ロック画面に写真やステータスのアップデート通知が表示されるのだが、人気を得ることはなかった。だが、その2つのTVコマーシャルで―その1つにはフェイスブックのCEO、マーク・ザッカーバーグ自身が出演している―同社は現実世界の没入型バージョンのフェイスブックがどのようなものとなるのか、非常に明確なビジョンを示してくれた。

一方のコマーシャルは、水着姿の友達が収納棚に入っていたり、ドラァグクイーンや可愛らしい子どもが現れたりして、飛行機に乗るのが楽しくなるという演出だ。

もう一方のコマーシャルでは、ミーティング中のザッカーバーグがヤギの鳴き声やプールパーティーにジャマされるというものだ。

これらの面白おかしな演出は、もしも友達の写真やアップデートがわれわれの周りに現れて体験できたらどうなるか、ということを表している。

問題は、Facebook Homeそのものに欠陥があることだ。仕様通りに動作せず、フェイスブックのデザイナーや技術者が期待したほど、ユーザーにとっては魅力的でないことが分かった。

「自分のしていることを没入型写真で送ることができるようになれば、世界はもっともっと面白くなります」。コックスは同イベントで対談者のRecode編集者、ピーター・カフカに対してこう語った。「あなたも、ビヨンセも楽しむことになるでしょう」。

Oculus VRのOculus Riftは仮想世界を見せてくれるのだが、その中では左右に回転したり周辺全方向を見たりすることが可能だ。しかも、このような体験は通信手段にもなりうる。もちろん、周囲で起きていることを360度の視野で捉えるのは、鮮明というわけにはいかない。

だがフェイスブックは、メインのアプリだけでなく、写真共有ツールのInstagramや、Facebook Messenger、WhatsAppを所有している。仮想世界を楽しむ重要ツールとなるものだ。

ネコのGIF動画をシェアするのは2014年までとなりそうだ。ヤギの鳴き声に心の準備をしておかねば。

トップ画像提供:Facebook

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