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中国の技術系裏情報サービス Upleaksのレポートによると、HTCから出ると噂されているスマートウォッチでは、グーグルのAndroid Wear OSの採用が見送られるかも知れないとのことだ。だとすると、最新のAndroidスマートフォンメーカーであるHTCはグーグルのウェアラブルテクノロジを捨て、自力でApple Watchと競争することになる。

Upleakのレポートでは、来月バルセロナで開催されるMobile World Congressカンファレンスでお披露目になるのではないかと噂されている、「Petra」というコードネームが付けられたデバイスについて多くの詳細が述べられている。

その中でも目を引くのが、PetraはHTC内で開発された、Androidとアップル両方のデバイスをサポートするリアルタイムOSが搭載されると断言している事だ。恐らくこれはiPhoneやAndroidスマートフォンをワイヤレスでリンクアップできるという意味なのだろうが、それがどの様に機能するのか、またどれほど役に立つものなのかについては全く定かではない。

こういった相互互換性はスマートウォッチにおいては稀なことだ。他の分野ではウェアラブルの常識を破ったPebbleの製品が挙げられる。

詳細が明らかになるに連れて増える疑問

Upleaksの投稿によると、Petraは

  • ST Micro STM32L151 チップセットを使っている。
  • 1.8インチ PMOLED フレキシブルディスプレイを採用
  • バッテリーは3日保つ – チップセットが超低電力なおかげだろう
  • Bluetoothおよび、GPSを搭載
  • 3フィートまでの防水に対応
  • 3サイズ、2色が用意される
  • 第一四半期に発売予定

これまでのUpleaksの情報は確かなものだった。去年10月、UpleakのTwitterアカウントに、HTC Nexus9タブレットの画像が公式発表前に投稿された。また去年7月にはリリース前のLG G Watchについても正確なTweetが投稿されている。

しかし多くの詳細は不確かなままだ。例えばPetraはHTCがフィットネス企業Under Armourと最近結んだパートナーシップによるものなのか?またPetraは本格的なスマートウォッチなのか、それとも初歩的なものなのか?去年の例で言えば、不運なクアルコムのToqを使ったスマートウォッチをHTCが出すという噂があった。

HTCは既にAndroid Wearとのコミットメントがあるがこれはどうなるのだろう。Android Wearが始めて公表された時、HTCはグーグルのスマートウォッチ戦略のパートナーとして認められている。しかしあの時以来、HTCからこの件については何の発表もない。

Android Wearからの脱却

グーグルの影響下から脱出したいと思っているのはHTCだけではない。サムスンもウェアラブルについてはAndroidを避け、自前のモバイルOSを選択している。その他はオープンソースOSのTizenで動いている(残念な出来だったGear Liveはたった一つの例外だ)。またAndroid Wearスマートウォッチを2つ出しているにも関わらず、LGはWebOSベースの新しいスマートウォッチを手駒としてもっているという事が、この前の1月のCESで噂された。

Apple Watchの発売を控えている事を考えると、ハードメーカー間で様々な駆け引きが行われているのは偶然ではないだろう。アップルは当然ながらそのハード及びソフトを完全に管理下においており、ここ数年間のiPhoneの前例がない成功を支える要因となった。

LG、サムスン、そしておそらくHTCも同じような体制を築きたいと考えている事は疑いようがない。もしHTCのスマートウォッチがクロスプラットフォーム互換性を持ったものになれば、Apple WatchやAndroid Wearよりも大きなユーザーベースを手に入れることになる。

しかしその一方で、独自路線でやるということはAndroidおよびAndroid Wearのアプリやエコシステムを手放すということでもある。数週間後にスペインで開かれるMWCでどうなるかが明らかになるだろう。

トップ画像提供:Google

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