Arduino の隆盛:小さなマイクロコントローラを使った 10 の驚くべきプロジェクト
Pocket

先日、オープンソースの自作用マイクロコントローラ「Arduino」の誕生 10 周年を記念して、「World Arduino Day」が制定された。

2004 年にイタリア人の学生アルドゥイーノによって開発されたこのプラットフォームは、瞬く間に世界中の開発者たちに受け入れられることになった。組み込みの入出力はセンサーに直結されており、また外部のマイクロコントローラともやりとりを行うことができる様になっている。

こういった特徴により、Arduino は Raspberry Pi と比較されることも多いが、自己完結的なプラットフォームである Pi とは性質が異なる。Arduino ではエンジニアリングを実に簡単に行うことができるのだ。例えば LED を明滅させるといった簡単な事を行う場合、Raspberry Pi では取っ掛かりの段階で OS やいくつかのライブラリのインストールが必要になるが、Arduino の場合は LED やレジスタといったデバイスに加え、たった 8 行程度のコードで機能を実現する事が可能だ

関連記事: Raspberry Pi(ラズベリー・パイ)でここまで出来る!12のクールな使い方

もし Arduino に興味があるのなら、今すぐ始めるに越したことはない。以下に Arduino を始めるのに理想的といえる 10 のプロジェクトを紹介しよう。

点滅する LED

Adafruit が紹介するのは、Arduino の取っ掛かりとして皆に人気のあるプロジェクト「LEDを点滅させる」のやり方である。ただライトを緩急つけて点滅させる方法を学ぶだけのように見えるが、このチュートリアルは Arduino に馴染むのには最適だ。

Arduinoで動くロボット

arduino_robot
シンプルなロボット。絵・チュートリアル:Nathan House

雑誌「Make」は、始めてロボット作りに挑戦するならこのプロジェクトが理想的だと言っている。時間もかからず単純ではあるが、機能的には決して制限的なものではない。進路上に置かれた障害物を避けながら両輪で走り回るロボットをプログラムすることもできるのだ。

車庫の自動開閉

ネットワークを経由して外部と通信を行えるのが Arduino の強みだ。携帯電話を通じて車庫のドアの開閉を行うというこのプロジェクトは、Arduino がどの様に外部と通信できるかを知るための好例である。

しゃべる時計

このプロジェクトは見かけ以上に凝ったものだ。これには時間表示用にたくさんのLEDと、音声読み上げ用に Speakjet シンセサイザーチップが使われる。しかしながらハードウェアさえ揃えば、あとはオープンソースのコードをダウンロードしてくるだけで、文字通りあっという間に時計を完成させることができる。

キーボードロック

Arduino を使って自分のコンピュータを侵入者からガードしてしまおう。このプロジェクトは Arduino ビギナー向けの著書「Arduino Workshop」を執筆した ジョン・ ボクソールによって紹介されている。

Twitter 機能付きコーヒーポット

コーヒーポットにコーヒーを淹れるようツイートしよう。写真・チュートリアル:グレッグワット
コーヒーポットにコーヒーを淹れるようツイートしよう。写真・チュートリアル:グレッグワット

外出先からツイートでコーヒーポットにオーダーしておいて、戻ったら淹れたてのコーヒーを飲むというのはどうだろう。必要なのは 4 つのハードウェアと 8 つのステップだけなのだが、あなたをフォローしている人たちは、そのノウハウを知ったらきっと驚くだろう。

温度計

家の PC にリクエストを出し、Google カレンダーから季節に応じた最適な室温を割り出すというもの。特別目を引くようなプロジェクトではないかもしれないが、ハンダ付けキットなどもいらない手軽なプロジェクトだ。

空気清浄計

Arduino を使って空気の汚染度を簡単に測ることができる。作者のルーク・ アイスマンは 230 ドルもするような空気清浄計を買う代わりに、Arduino を使って安く自作することが可能だと言っている。ここではArduino が空気の状態を取得するための、小さなガスセンサを使用する。

クリスタル・ムード・ボール

クリスタル・ムード・ボール。写真・チュートリアル:ブルーナ・カルヘイロス
クリスタル・ムード・ボール。写真・チュートリアル:ブルーナ・カルヘイロス

ブルーナ・カルヘイロスは、Arduino にプラスチックボールと、温度を検知すると色が変化する 5 つの LED を取り付けた。ユーザのいじり方によって 8 色のうちのどれかに変わるので、その結果で「ユーザーの気分を判定する」のだそうだ。

 

 

 

8x8x8 LEDキューブ

Arduino で作られた光を放つ大きなキューブで何をするのか、私には分からない。ただ、300 万もの人々がこのプロジェクトについて、やってみる価値があると言っている。これまで挙げてきたプロジェクトの中でも最も手が込んだものであり、作者は 4 日から 5 日くらいの時間がかかるだろうと予想している。時間がかかり過ぎる? では手始めに 3x3x3 の LED キューブに取り組んでみてはいかがだろうか。

ここまで様々な Arduino のプロジェクトを紹介してきたが、あなたに適しているのはどれだろう? Arduino ストアでは、様々なマイクロコントローラが提供されているが、ここで紹介してきたプロジェクトでは、どれを選んでも大丈夫である。その中でも標準的なサイズと利便性を備えている点から、我々は Arduino Uno をおすすめしたい。なお、これは Arduino のスターターキットにも同梱されている。

経験を積んだ後はより処理能力が高い Leonardo を、更に高度なものに取り組むのであれば Due をオススメする。Arduino には、その名の通り小型の Micro や、衣服に縫い付けるのにうってつけの LilyPad という選択肢も用意されている。

画像提供:Nicholas Zambetti

Pocket