Raspberry Pi(ラズベリー・パイ)でここまで出来る!12のクールな使い方
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手頃な値段で買えるカードサイズのコンピューター「Raspberry Pi(ラズベリー・パイ)」が、世間のメカ好き達の創作意欲を奮い立たせている。本来は子供たちにコンピューティングに興味をもってもらう目的で作られたものだが、各種プロジェクト用により小さくて安いコンピューターを求めているプログラマー達の開発にも多く使われているのだ。

Raspberry Piに関する最初の紹介記事で、我々は初心者に向けた10のシンプルなチュートリアルを紹介した。しかしこれらのチュートリアルは、Raspberry Pi信者達が開発した事例のほんの一部にすぎない。まだまだ多くのプロジェクトがPiのコンピューティング能力を限界まで活用し、この小さなデバイスの様々なすばらしい用途を我々に示してくれている。

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ここに、あなたのRaspberry Piをとことん使い倒すための12のチュートリアルを紹介しよう。自宅をオートメーション化したり、自分のデバイスをカスタマイズしたり、そして恐らくたくさんのお金も節約できる(Raspberry Piを各プロジェクト用に12個買ったりしない限り)はずだ。

Piのオーバークロック

通常オーバークロック(メーカーの推奨以上にコンピューターの処理を高速化して強化すること)は推奨されていない。しかしその方法があまりにもユーザ達に知れ渡ってしまったため、Raspberry Pi財団は特にこれを禁止してはいない。それどころか、製品保証を損なうことなくオーバークロックを行うための忠告まで提供している。もし実行するつもりなら、このチュートリアルを何度も見ることになるだろう。

クリスマス用電飾と音楽の同期

ChivalryTimbersという名で知られるプログラマーは、Raspberry Piを使って自宅のクリスマス用電飾をMIDI音楽とシンクロさせるプログラムを書いた。その後彼は、同じプロセスをもっと一般的なmp3形式の音楽にも適用させている。この完全なチュートリアルには、彼がこのプロジェクトのために必要とした全て(50フィートの電気ケーブルも含まれる)が記載されている。

こちらの動画で、彼の家の明かりがスターウォーズのテーマに合わせて点滅する様子を見ることができる。

湿度と温度センサー

クリス・ボーメは、サーモスタットがなくては自分の家でビールを醸造するのはかなり困難であることにすぐに気付いた。そこで彼は自分のRaspberry Piを、2ドルで購入したDHT11センサーに接続した。今や彼は家にいない時でも、インターネットアドレスを通じて醸造室の正確な温度と湿度をチェックすることができる。しかし残念ながら、温度が変動したところで彼がそれに関して何かできるというわけではない。

Adafruit(エレクトロニクス関連のオンライン教育とパーツ販売のサイト)では、より汎用的なPiの湿度計測のためのチュートリアルを提供している。

天気ステーション

温度と湿度だけに止まる必要はない。ここに、Maplin weather forecasterと組み合わせて降雨から風速まですべてを記録するようにPiをプログラムするためのチュートリアルがある。そこからさらに、気象情報を掲載したウェブサイトを自動的に更新するようにPiをプログラムすることも可能だ。科学とテクノロジーを組みわせたこの事例は、理想的な学習用プロジェクトとなり得るだろう。

デジタルフォトフレーム

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アンディ・ヤゴエ制作のRaspberry Piで作ったデジタルフォトフレーム

近所の家電量販店で高価なデジタルフォトフレームを買う代わりに、半分のコストで2倍の機能を持つ製品をRaspberry Piで作ることができる。Instructablesというサイトで提供されているこのチュートリアルでは、写真だけでなく動画、音楽、天気予報なども表示可能だ。なお、このプロジェクトを生み出したアンディ・ヤゴエはこれをわずか2、3時間で構築したと語っている。

ゲームデバイス

まず始めに警告を。ライセンスされているゲームをエミュレートすることは完全な違法行為であり、任天堂のような開発元はこれを非常に深刻な問題として受けとめている。しかし無料のインディーズゲーム、あるいはフェアユース(著作権者の許諾を得ずに利用可能な著作物)のゲームを遊ぶことに興味があるなら、ゲーム用コンソールとしてPiをセットアップするのは簡単だ。ここから、合法にダウンロードできる無料ゲームを入手することができる。

モバイル・ロボット

通常、ロボット工学を始めるには大きな投資が必要だろう。しかしRaspberry Piを使えば、リモート・コントロールで動く自分だけのロボットを150ドル以下で作ることができる。Linux Userというサイトでは、Linuxを使ってロボットを構築する方法と、それを様々なインターネット接続のデバイスからコントロールするためのPythonプログラムを書く方法に関する、詳細なチュートリアルを提供している(ただし、チュートリアル雑誌のデジタル・コピーには、約6ドルの出費が必要)。

Linuxは使いたくない? それならInstructablesが提供している、PythonまたはROS (Robotic Operating System)で動くPi製ロボットを構築するためのチュートリアルをどうぞ

スーパー・コンピューター

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Raspberry Pi で作ったスーパーコンピューター

単体のRaspberry Piは、初期型XBoxと同等のグラフィックス性能を持つPentium 2マシンに匹敵するほど強力だ。サウサンプトン大学のとある教授がやったように、これを64個連結させて超強力なマシンパワーを手のひらサイズで実現することができる。

サイモン・コックス教授は、たくさんのRaspberry Piを積み上げて64ノード(あるいはそれ以上)のスーパー・コンピューターを作るためのチュートリアルを公開している。

ホームオートメーション・システム

Raspberry PiとArduinoを組み合わせてNode.jsでプログラミングすれば、自宅のAC電源に繋がっている全てのデバイスを効率的にコントロールすることが可能となる。家の明かりやテレビをオン・オフしたり、さらに部品とプログラムを追加してPiをセットアップすれば、温度変化に応じて明かりを調整したりすることも可能なのだ。

デジタルカメラ

Adafruitというサイトでフィル・バージェスが公開しているビデオ・チュートリアルでは、(Piを含めて)たった4つのハードウェアから製作費126ドルのデジタル・タッチスクリーン・カメラを作る方法が紹介されている。輪ゴムで留められているので多少不格好ではあるが、自作のカメラを使える喜びに比べればそんなことは大した問題ではないだろう。

タッチスクリーン・タブレット

自分のニーズに合ったRaspberry Pi製タッチスクリーン・タブレットを作れるとしたら、誰が高価なiPadなど必要とするだろうか。アンドレ・ヒッチマンは、Chalkboard Electronicsのタッチスクリーンを使ってこれを実現するための完全なチュートリアルを書いている。驚いたことに完成までたったの7ステップしかないが、一応言っておくと出来上がった「タブレット」はワイヤーが垂れ下がっていたり部品がグラグラしていたりして、あまりポータブルとは言えない。

固定電話

Raspberry Piを持っているのに、固定電話に加入している?それに意義を唱えるのがこのチュートリアルだ。既存の電話回線プロバイダの代わりにPiとGoogle Voiceを使う方法を教えてくれる。このチュートリアルに従えば無料通話が可能となるが、重要な注意点として911の緊急電話をかけることができなくなる。しかし、そんな時はスマートフォンを使えばいいのだ。

画像提供:Philip Burgess、Andy Jagoe、Glenn Harris

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