三菱電機が自動運転システムの開発の為に、
自衛隊用に開発されたミサイル照準システムのリバースエンジニアリングを
計画している。

これは三菱の自動車設備部門のシニアチーフエンジニアである足立克己氏の
インタビューで明らかになった事だ。
障害物を検知し衝突を防ぐためにミサイル照準システムで使われている
コンポーネントを求めているという。

足立氏は、三菱は高精度照準および電子パワステシステムで優位にある事から、
現在市場にあるものよりも優れたものを提供できると主張している。

「我々が行わなければならない事は、既にあるコンポーネントを組み立てる事です。
これだけ幅広い競争力を持っているところは他にありません」

と彼はBloomberg Technologyに語った。

自動運転車の為のミサイル照準システムのリバースエンジニアリングには様々な課題が
付きまとう。その一つがシステムのコストだ。足立氏は「航空機よりも自動車業界の方が
シビアなコストカットが求められる。製造業者がローエンドの車にも投入できるくらいまで
システムコストを抑える事が本当に可能なのだろうかと思う」と語る。

自動運転車の競争において三菱は遅れを取っている

三菱は自動車のアシスト技術を提供している他者と比べて遅れを取っているが、
クルーズコントロールと自動ブレーキシステムの生産を2017年までに開始する予定でおり、
次の年には自動パーキングシステムを手掛ける。 これらのシステムは既にBMW、
Audi、フォードがテストを行っており、三菱の遅れは明らかだ。

足立氏はこれらに用いられるコンポーネントは,
2020年に登場予定の完全な自動運転システムの開発にも
用いられているという。今のところAppleとGoogleの自動運転車が登場すると
推測されている年でもある。

システムの開発を2年前に始め、自動運転システムのデモを去年の東京モーターショーで
行った三菱が競争で遅れをとっている事は驚きだ。
ひょっとすると日本の自動車メーカーは自動運転車の市場の成長によって、
他者のシステムが市場を支配する前に自分たちのシステムを作るよう動き出したのかもしれない。