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Facebookが世界をつなぐために進める5つの施策

2015.11.19 07:00 | 平野 紗希(O2Oイノベーションラボ) (原文

インドの市場開拓を目指す、Facebookの挑戦

13億人近くの人口を抱えるインド。Tech2.comによるとインド国内におけるFacebookユーザー数は、2014年12月から2015年6月までの半年間で、1300万人増加し1億2500万人を超えた。
FacebookのCEOザッカーバーグ氏は、10月28日にインドを訪問し、ニューデリーのインド工科学科で学生らと対談した。その中で彼は「世界中のあらゆる人々をつなぐことを現実の目標に掲げるならば、インドに住むあらゆる人々をつながるようにしなくては、それを達成することはできない」と語っている。インターネットアクセスをインドや世界のそのほかの地域に拡大することを決意しているという。

今回は、新興国インドでのさらなる市場開拓を目指すFacebookが、現在進めている5つの施策を紹介する。

1. インド全域におけるインターネット普及計画



引用:Internet.org by Facebook

2013年にFacebookは、インターネットに接続できない約50億人(世界の人口の3分の2)がインターネットを利用できるようにするためのグローバルな共同プロジェクトとして、Internet.orgをローンチした。
現在インドにおけるインターネットユーザー数は3億5千万人。ネット人口が増加しているとはいえ、9億5千万人近い人々は依然としてインターネット環境下にいない。 そこでFacebookは、インド国内でInternet.orgの「Free Basics」というサービスを提供している。

これはFacebookやGoogle検索、Wikipediaの他に、天気予報や生活情報サイト、求人情報、妊婦や女性向けサイトなど、生活に密着したサイトへのアクセスが通信料金無料で利用可能なサービスである。

▼参照
Computerworld

2. Android端末向け、Facebookの簡易版「Facebook Lite」を配信



引用:Facebook

Facebookは今夏に新興国のAndroidユーザー向けにFacebookの簡易版「Facebook Lite」をローンチした。

Facebook Liteは、動画の視聴や近くの友人を探すNearby Friends機能といったデータ通信を多く必要とする機能をそぎ落としたもので、低速で不安定なインターネット環境や古い端末からでも利用でき、通常のスマートフォンアプリよりデータ通信も少ない。

多くの2G回線下では、通信料定額制プラン利用者が少なかったり、そもそもそういったサービス自体がなかったりする。Facebook Liteにより、世界中のどこからでも、素早くスムーズに、そして安価にFacebookを利用することができる。

3. ビデオ視聴が不可能な人々へ向けたスライドショー動画広告を開発



引用:Facebook for Business

Facebookは10月30日、複数枚の静止画を組み合わせて軽量な動画広告を制作することができる「Facebook Slideshow」をリリースした。スライドショーは、同社の広告作成ツールAds Createから簡単に作成でき、動画制作の工数削減や、ファイルサイズの縮小が可能になる。

動画広告の約5分の1のファイルサイズで、”動画のようにダイナミックにブランドストーリーを発信できる”という。

▼参照
Business Insider

4. 画像のダウンロード方法を変更



引用: Engineering at Facebook

Facebookは今年1月 iOSアプリを刷新し、容量を小さく、効率的に画像のダウンロードができるようProgressive JPEG(PJPEG)の使用を開始した。これはJPEG形式の拡張機能の1つである。 通常のJPEG画像はユーザのPCやスマートフォンでダウンロードされると、画像上部から表示される仕様だが、PJPEG方式の画像では、最初は低解像度の画像が現れ、ダウンロードが進むと次第に解像度が上がる。そのためダウンロードの途中でも画像のおおよそのイメージがわかる。

PJPEGへの移行により、通常のJPEGに比べ10%少ない通信データの使用で、15%の高速化を可能にした。

5. 社員がインターネット接続の遅い環境を体験する 「2G Tuesdays」を実施



Facebookでは、毎週火曜日に社員が1時間モバイルインターネット通信を2G回線する「2G Tuesdays」というプログラムを社内で実施している。

現在インドのFacebookアクセスの80%が2G回線によるものである。会社全体で一斉に2G回線を体験することで新興国のFacebookユーザーが抱える課題を知り、Facebook Liteをはじめとする低速度インターネット環境向けサービスの改善を目指す。

▼参照
Business Insider

Facebookは”世界中のあらゆる人々をつなぐ”ことができるのか



引用:Michael Coghlan

現在、インドにおけるFacebookのアクティブユーザーは1億3000万人以上と言われており、これはアメリカに次ぐ世界第2位の数字である。インドのFacebook利用者数がアメリカを追い抜き世界第1位になる日はすぐそこまで迫っている。

それでもインドの人口が約13億人であることを考えると、冒頭で述べた「世界中のあらゆる人々をつなぐ」という目標達成への道のりは長い。Facebookにとってもインドは開拓と成長の余地が大きい重要な市場である。

すべての人がインターネット上にある同じツールににアクセスできるようになれば、すべての人が世界中にあるイノベーション、アイデアや功労から、恩恵を受けることになる。
そんな日の実現を目指して、Facebookの挑戦は続く。

▼参照
TECHINASIA

記事出典:O2Oイノベーションラボ(最新情報配信中 Facebookページはこちら

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