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多くの都市が自動運転車の試作品が市内を走ることを受け入れており、そういったスマート化に前向きな都市の中でも一層力を入れている都市は、自動運転車開発に全力を傾けている。

Fortune.comのコメントで、ルイス・ベッテンコート氏がどの都市が自動運転車をより受け入れているかについて述べている。ニューメキシコ州サンタフェに設立された非営利組織「サンタフェ研究所」で教授を務めている彼は、この自動運転車技術が都市の未来に革命的な影響を与えることについても触れている。

「あるところでは、自動運転車技術をもって公共交通機関およびインフラを見つめなおす動きがあるなど、都市部ではドラスティックな変革を迎えている」と、ベッテンコート氏は語る。

「自動運転車により路上の車の量は劇的に減り、交通渋滞が日常茶飯事であった都市は変わる」と彼は予測しており、同時に自動運転車がタクシーとして機能することで、現在駐車場やガソリンスタンドとして使われている土地の多くがフリーになるとも考えている。

「しかしこの変革が現実になるためには、自動車メーカーが製品をテストできる場所を探す必要がある」と彼は言う。

ベッテンコート氏は、どの都市が他所と比べて自動運転車に好意的か、についても概要を述べている。

Googleの自動運転車はサンフランシスコ湾で数年間テストをおこなっていた。シリコンバレーからも近いことから、サンフランシスコは自動運転車のアーリーアダプターとしてその名を馳せるようになった。

より近年では、フェニックス州オースティンとワシントン州カークランドでもGoogleはテストを開始している。

そして、ペンシルベニア州南西部に位置するピッツバーグも自動運転技術受け入れの先駆者として、その評価を高めている。ここは、米国屈指の名門私立研究大学であるカーネギーメロン大学(CMU)のホームであり、同大学は自動運転車研究のパイオニアだ。また、近年ではUberとも手を組み、ライドシェアリングサービス向けの自動運転車の開発に取り組んでいる。

マサチューセッツ州ボストンもこの技術の最先端の1つであり、公道において自動運転車を1年に渡ってテストすることを発表した。このテストは、世界経済協議会(WEF)との協力で行われており、交通機関のアクセスや安全性、WEFが目指す永続性を達成することが目標だ。

世界のさまざまな都市で繰り広げられる試み

アジアでは、シンガポールがカーライト都市戦略を打ち立てた。世界初の(限られたコースを走る)無人タクシーサービスもこの構想に含まれる。

中国では、同国最大の検索エンジンを提供するBaiduが北京と東京で似たようなプロジェクトに取り組んでおり、2020年の東京オリンピックを目指して、同社の自動運転車が路上を走るようになる見込みだ。

一方ヨーロッパでは、フィンランドの首都ヘルシンキにおいて、世界初の自動運転バスシステムが稼働している。英国やその他の都市では、自動運転の性能試験が行われている。

ベッテンコート氏は、「これらの都市は自動運転車革命に初期段階から参加しており、この技術から得られる経済的な恩恵を確実に与ることができるだろう」と語る。

「また、こういった前向きな取り組みは、新たなビジネスやテクノロジーを振興し、新しい交通整理システムやスマートインフラ、広告などで新たな仕事をつくり雇用を生み出す。それが経済発展に繋がるのだ」と、彼は語った。

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