Pocket

ブロックチェーンの大きなうねりの中に、また新たな企業「Wanxiang(ワンシャン)」が300億ドル規模のスマートシティプロジェクトを引っさげて乗り込んできた。この中国の電気自動車メーカーは、Global Blockchain Summitで途方もない規模のプロジェクトを発表した。

Wanxiang社は、都市のイノベーションのためにブロックチェーンを取り入れたこのプロジェクトに300億ドルを投じるという。彼らはまず、本部を置く中国杭州で8300万平方フィートの土地を買収する。

業界の専門家たちは、ブロックチェーン技術はデバイスのすべてのトランザクション、コミュニケーション、変更を認証できることから、IoTに革命を起こすと予測している。そしてこの手の認証技術は、街中のあらゆるところからデータが湧き出すスマートシティにおいて非常に重要なものとなる。

「我々は、ブロックチェーンを使ってIoTデバイスの互いのインタラクションを管理したいと考えている。スマート家電などもブロックチェーンを使って管理できる」と語るのは、Wangxiang社の副役員 フェン・シャオ氏だ。

同じような例で、ドバイ政府も今年の始めにスマートシティ戦略におけるブロックチェーンのあり方に興味を持っていると発表している。

さて、Wanxiang社がブロックチェーンをスマートシティ計画にどう取り込むのかについてはまだ検討中とのことだが、同社の代表はMicrosoftやIBMと将来のコラボレーションについて話をしているところだ。

このプロジェクトにより、車・スマートシティ・ブロックチェーンの3つを包括するイノベーションの開発が行われることが期待される。例を挙げると、ブロックチェーンを使った都市環境の財産権の確認と執行、それにより電気自動車のコストを削減する、などである。

すでにブロックチェーン研究所をもつWanxiang社

また、5000万ドルをかけた『Wanxiang Blockchain Labs』を設立したことからも、彼らがブロックチェーン技術に本気であることがわかる。ちなみに、Wanxiang社の関連会社は、2015年にEthereumネットワーク内の基軸仮想通貨であるETHで50万ドルの資金調達をおこなった。

また、今回発足したプロジェクトの一環として、同社は構想にあったイノベーションを起こしうる、金融ブロックチェーンの起業家を精力的に探しているところだ。

「スマートシティ計画によって浮上してくるあらゆるユースケースに、我々だけで対応することはできない。だから、世界中にこれらのユースケースを開放するのだ」とフェン氏は語る。

さらにWanxiang社は、2014年に米国の電気自動車メーカー「Karma(カルマ)」を買収しており、バッテリーで動く乗用車の製造のために3億7500万ドルの発電所の建設を計画中だ。やることなすことの規模のでかさに“中国らしさ”のようなものを覚える。今後の動きにも目が離せない。

Pocket